icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸12巻8号

1977年08月発行

研究

胃癌の発生部位別にみた癌の胃壁浸潤に関する臨床病理学的研究

著者: 杉山憲義1 馬場保昌1 丸山雅一1 舟田彰1 竹腰隆男1 二宮健1 佐々木喬敏1 成井貴1 高木国夫2 加藤洋3 中村恭一3

所属機関: 1癌研究会附属病院内科 2癌研究会附属病院外科 3癌研究会附属病院研究所病理部

ページ範囲:P.1073 - P.1085

文献概要

 おおよそ胃癌の診断レベルは,その極致に達したかにみえるが,日常の臨床の場においては今日でもなおlinitis plastica状態になって外来受診する患者の数は少なくない.さらにまた,こういった患者がわずか数カ月前に胃X線検査を受け何らの異常所見を指摘されなかったという事実を聞くに及んで切歯拒腕することもわれわれは少なからず経験している.本研究はこのような状況のなかでlinitis plastica状態の胃癌の早期診断を目的としたものである.

 具体的には,胃癌は粘膜から発生し経時的に縦と横への三次元的な発育を示すから,この胃壁浸潤の型式を組織型と胃癌の占める粘膜領域別に検討し,さらに粘膜下浸潤部のX線診断について検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら