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文献詳細

雑誌文献

胃と腸12巻8号

1977年08月発行

一冊の本

Pathology of the Gastro-lntestinal Tract

著者: 武藤徹一郎1

所属機関: 1東京大学第1外科

ページ範囲:P.1104 - P.1104

文献概要

 本書は日本で消化器を専門とする者には馴み深くなったMorsonの編集によるもので,消化管の病理学的な方面でのトピックス9編が収められている.350頁に155の図表が含まれており,全体としてきわめてわかり易くまた読み易い英語で書かれている.文献の数も豊富で,しかも重要なもののみが選別されていて大変参考になる.

 内容は,1)早期胃癌(Johansen),2)Coeliac disease(Thompson),3)胃ポリープ(Elster),4)大腸ポリープ(Enterline),5)大腸の粘液組織化学(Filipe,Branfoot),6)潰瘍性大腸炎の前癌病変(Riddell),7)消化管の内分泌細胞およびそれから発生する腫瘍(Dawson),8)消化管の免疫病理学(Skinner,Whitehead),9)消化器の腫瘍抗原(Goldenberg)と多岐多方面にわたっている.全体としてのまとまりはないが,それぞれの論文はその方面に関心のある人にとっては大変有益であると思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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