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文献概要
今月の主題 胃癌の浸潤範囲・深達度の判定(2) 主題
病理組織構築よりみた深達度診断の問題点
著者: 八尾恒良1 大串秀明1
所属機関: 1九州大学医学部第2内科
ページ範囲:P.1157 - P.1173
文献購入ページに移動 胃癌の診断学は,外科医や病理学者の協力によって,診断している対象の肉眼所見や,これを形作る病理組織構築を熟知して,X線,内視鏡所見からこれを類推し,また逆に切除材料からX線,内視鏡所見の解釈をし直すといったことの繰返しによってすすめられてきた.
胃癌の深達度診断に関しては,多数の業績があるが1)~3),その多くは,単純に早期癌,進行癌とわけて,X線,内視鏡所見の出現頻度の差を推計学的に検定するといった方法である.
胃癌の深達度診断に関しては,多数の業績があるが1)~3),その多くは,単純に早期癌,進行癌とわけて,X線,内視鏡所見の出現頻度の差を推計学的に検定するといった方法である.
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