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文献詳細

雑誌文献

胃と腸12巻9号

1977年09月発行

文献概要

今月の主題 胃癌の浸潤範囲・深達度の判定(2) 主題

陥凹性早期胃癌の深達度診断における多変量解析の試み

著者: 奥田茂1 今西清1 三村征四郎1 小西正光1 大島明2

所属機関: 1大阪府立成人病センター消化器内科 2大阪府立成人病センター調査部

ページ範囲:P.1175 - P.1184

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 早期胃癌の内視鏡診断に際して癌か否かの診断は,直視下生検による組織診あるいは細胞診など顕微鏡レベルの所見によって直接的に確定診断可能であるが,癌深達度を直接診断する方法はない.X線にしろ内視鏡にしろ癌深達度の診断は病巣部の肉眼レベルの所見にもとついて経験的あるいは統計的に診断せざるを得ない宿命を負っている.

 8年前,われわれは切除胃の肉眼所見で判定すれば早期胃癌に類似した進行胃癌が予想以上に多いことを認め(Table 1),それらを“早期類似進行癌”(以下類進癌と略す)と呼び,早期胃癌との鑑別診断の重要陸を指摘した.そして両者の鑑別診断に役立つ指標を詳細に検討し報告した1)2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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