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文献詳細

雑誌文献

胃と腸12巻9号

1977年09月発行

文献概要

今月の主題 胃癌の浸潤範囲・深達度の判定(2) 主題

陥凹型胃癌に伴う隆起性変化と癌浸潤との関係

著者: 上野恒太郎1

所属機関: 1山形大学医学部第2内科

ページ範囲:P.1201 - P.1208

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 胃癌の浸潤度を診断するには,粘膜内,粘膜下層あるいは筋層以下に浸潤した癌病変に随伴してみられる隆起性変化や硬化,伸展不良などの形態的特徴を検討し,それらを胃X線あるいは胃内視鏡検査でどのようにとらえるかが基本となる.陥凹型胃癌の診断についてはすでに多くの報告があり,消化性潰瘍を合併する陥凹型胃癌の粘膜集中ひだ末端の蚕食,肥大あるいは環状融合などの形態的特徴または病巣面の硬さや伸展不良性と癌の深達度との関係については詳細な報告がなされている.

 粘膜集中ひだを伴わないか,あってもあまり著明でない陥凹型胃癌の場合も,癌の浸潤に随伴して出現する隆起性変化があれば癌浸潤度の診断の大きな手がかりとなる.そこで,陥凹型胃癌に随伴してみられる隆起性変化のうち,明らかな粘膜集中ひだ末端の変化以外の種々の隆起像について癌浸潤度との関係を検討してみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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