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文献詳細

雑誌文献

胃と腸12巻9号

1977年09月発行

文献概要

今月の主題 胃癌の浸潤範囲・深達度の判定(2) 主題

X線診断における陥凹型胃癌の深達度推定

著者: 笹川道三1 光島徹1 木村徹1 岡崎正敏1 森山紀之1 高杉敏彦1 牛尾恭輔1 松江寛人1 山田達哉1 市川平三郎1 末永健二2

所属機関: 1国立がんセンター放射線診断部 2四国地方がんセンター放線射診断部

ページ範囲:P.1209 - P.1215

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 早期胃癌の診断は,もはや日常的なルチーン・ワークとなっており,また,胃癌深達度推定についての試みがなされてから十余年を経た今日では,ある程度の深達度診断もごく普通に行なわれている現状である.

 陥凹型胃癌の深達度診断の指標としては,多くの研究1)~10)により癌病巣の大きさ,境界鮮明度,陥凹の深さ,陥凹の輪郭の形,陥凹の内部および周辺の隆起,び漫性膨隆,集中・中断する粘膜ひだの蚕喰,腫大,融合などが挙げられており,それぞれその規模の大なるほど,また不整なものほど深達度は深いとされている.X線診断においても,これらの従来の所見を正面像および側面像として捕えることによって活用されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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