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文献詳細

雑誌文献

胃と腸12巻9号

1977年09月発行

文献概要

研究

胃癌の癌深達率についての病理組織学的研究

著者: 渡辺勇12 加藤洋1 秡川正嗣13 中村恭一14 菅野晴夫1

所属機関: 1癌研究会癌研究所病理 2順天堂大学第1病理学講座 3順天堂大学消化器内科 4筑波大学病理

ページ範囲:P.1231 - P.1236

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 一般的に,胃体上部の癌は小さいながらも進行癌であり,また,粘膜内における癌病巣の拡がりは粘膜下層における拡がりに比べてきわめて小さい場合が多い1)~4).一方,幽門前庭部における癌の粘膜内の拡がりと粘膜下組織以下の層における拡がりはほぼ同じである場合が多い1)~4).これらのことから胃体部の胃癌は粘膜下層へ浸潤しやすい傾向があるのではないかと考えられる.

 この研究の目的は胃癌の組織型および占拠部位別にみた癌の胃壁深達についての検討である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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