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文献詳細

雑誌文献

胃と腸12巻9号

1977年09月発行

研究

家族性大腸腺腫症の空・回腸病変―術中内視鏡による検索

著者: 飯田三雄1 八尾恒良1 大串秀明1 尾前照雄1 大里敬一2 伊藤英明2 渡辺英伸3

所属機関: 1九州大学医学部第2内科 2九州大学医学部第1外科 3九州大学医学部第2病理

ページ範囲:P.1237 - P.1244

文献概要

 1882年Cripps1)の発表以来,家族性大腸腺腫症は大腸にびまん性に無数の腺腫が発生し,しかもそれらが高率に癌化する遺伝性疾患であることが判明した.その後,大腸外随伴病変として骨腫・軟部腫瘍(Gardner症候群)2),脳腫瘍(Turcot症候群)3),粛牙病変4),甲状腺癌5)6)なども随伴することが報告されてきた.

 最近,本症に胃病変7)~10)や十二指腸病変11)が高率に合併することが,わが国において指摘された.しかし,空・回腸病変の合併については,同部位が診断困難なためか偶然発見されたという報告が散見されるに過ぎない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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