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文献詳細

雑誌文献

胃と腸12巻9号

1977年09月発行

文献概要

研究

疫学からみた大腸癌をめぐる2,3の問題

著者: 宮岡孝幸1 林恭平1 多田正大1 田中義憲1 藤本荘太郎1 三崎文夫1 赤坂裕三1 川井啓市1

所属機関: 1京都府立医科大学公衆衛生学教室

ページ範囲:P.1245 - P.1250

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 従来,ことにわが国では感染症などを除くと疾病に対する疫学面でのアプローチが比較的等閑視されてきた.しかし,疾病を予防するには疾病の原因を明らかにすることが第一歩であり,そのためにはcase studyの集積を中心にした経験に立脚する臨床医学だけでなく,populationを巨視的に捉えていく疫学的手法の導入も重要なことである.このような立場から,私たちはこれまでに消化性潰1),胃癌2)などの胃疾患3),あるいは小腸疾患4)に対する疫学的アプローチを試みてきた.

 悪性腫瘍の発生論に関してはいまだ明らかでなく,大腸癌もその例外ではないが,動物実験や糞便の生化学的,細菌学的分析などから一部では腸内細菌叢や胆汁酸の意義などが論じられている5)6)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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