文献詳細
今月の主題 胃癌の発育経過
主題症例 A.胃癌の発育経過(形態の変化を中心として) 1)隆起型胃癌の発育経過
Case 2 粘膜下腫瘍様の像を示した進行癌例
著者: 細井董三1 鎗田正1 白壁彦夫1 木村正喜2
所属機関: 1順天堂大学消化器内科 2厚生中央病院消化器科
ページ範囲:P.12 - P.13
文献概要
患 者:大○敏○ 62歳 男
1973年12月,職場検診で胃角変形を指摘され,生検で癌の疑いと診断された.しかしその後,再三の生検にも拘らず,癌が証明されないため,経過観察されていたが,術前7カ月頃から隆起が急に目立つようになり,術前2ヵ月には隆起の表面に潰瘍を生じてきた.この潰瘍底からの生検で未分化癌が証明されたため,1976年11月手術を施行した.
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