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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻1号

1978年01月発行

今月の主題 胃癌の発育経過

主題症例 A.胃癌の発育経過(形態の変化を中心として) 1)隆起型胃癌の発育経過

Case 7 広範なⅡb病変内部にⅡaが短期間で出没した症例

著者: 奥田茂1 今西清1

所属機関: 1大阪府立成人病センター消化器内科

ページ範囲:P.22 - P.23

文献概要

 患 者:片○四○ 55歳 男

 患者は8年前より胃集検にて4回X線検査を受け,常に「異常なし」の判定であった.Fig. 1のX線像は術前2年のもの.ところが術前3カ月の胃集検(5回目)の際に,Fig. 2のごとく胃角に透亮像を認めた.1カ月後(術前2カ月)の胃ファイバースコープ検査にて胃角に亜有茎,そら豆状の小さなⅡa様隆起を認め(Fig. 3),生検により中分化型腺癌と診断した.

 1カ月後(術前1カ月)の胃カメラ検査では,(Fig. 4),Ⅱaは脱落し小潰瘍とおき換わっていた.またその周囲には広範な類似Ⅱb病変を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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