icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻1号

1978年01月発行

今月の主題 胃癌の発育経過

主題症例 A.胃癌の発育経過(形態の変化を中心として) 2)陥凹型胃癌の発育経過

Case 11 粘膜不整→Ⅱc→Ⅱa+Ⅱc→Borr.2の発育進展例

著者: 細井董三1 鎗田正1 白壁彦夫1

所属機関: 1順天堂大学消化器内科

ページ範囲:P.30 - P.31

文献概要

 初回の内視鏡像では粘膜不整と軽い発赤の所見であったものが,4年4カ月の経過中にⅡc型,さらにⅡa+Ⅱc型早期癌を経て,Borrmann 2型の進行癌に発育進展したと思われる例である.

 患 者:加○文○郎 60歳 男

 1969年6月,全身倦怠感,眩暈とともに吐血し,X線および内視鏡検査で,胃体部後壁に潰瘍を指摘された.1年後の内視鏡検査で前庭部にⅡc様病変を認め,生検を行ったがnegativeと診断された.以後,体部病変を中心に定期的に経過検査を受けてきたが,1973年11月,胃X線検査で前庭部の以前Ⅱc様病変を認めた部位にBorrmann 2型病変が発見され,生検でも腺癌が証明されたため胃切除術を施行した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら