文献詳細
今月の主題 胃癌の発育経過
主題症例 A.胃癌の発育経過(形態の変化を中心として) 2)陥凹型胃癌の発育経過
Case 11 粘膜不整→Ⅱc→Ⅱa+Ⅱc→Borr.2の発育進展例
著者: 細井董三1 鎗田正1 白壁彦夫1
所属機関: 1順天堂大学消化器内科
ページ範囲:P.30 - P.31
文献概要
患 者:加○文○郎 60歳 男
1969年6月,全身倦怠感,眩暈とともに吐血し,X線および内視鏡検査で,胃体部後壁に潰瘍を指摘された.1年後の内視鏡検査で前庭部にⅡc様病変を認め,生検を行ったがnegativeと診断された.以後,体部病変を中心に定期的に経過検査を受けてきたが,1973年11月,胃X線検査で前庭部の以前Ⅱc様病変を認めた部位にBorrmann 2型病変が発見され,生検でも腺癌が証明されたため胃切除術を施行した.
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