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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻1号

1978年01月発行

今月の主題 胃癌の発育経過

主題症例 A.胃癌の発育経過(形態の変化を中心として) 2)陥凹型胃癌の発育経過

Case 15 胃潰瘍経過中に発見され,2年8カ月にわたり内視鏡的逆追跡が可能であったⅡc型早期癌の1例

著者: 福本四郎1 三好洋二1 古城治彦1 田中弘道1

所属機関: 1鳥取大学第2内科

ページ範囲:P.38 - P.39

文献概要

 胃X線,内視鏡診断学の進歩は,潰瘍性変化の鑑別診断を確実なものにし,消化性潰瘍の多くは内科的に治療され,瘢痕治癒後も長期間にわたって経過観察が行われるようになった.これら長期観察例において時に癌病巣の併存を発見することがあるが内視鏡的に癌病巣のRetrospective studyを行う場合,撮影条件など十分な資料が得られないことも多い.

 今回,胃角部の潰瘍の経過観察中に発見したⅡc型早期癌の1例は当初の潰瘍部に近接した部位の病変であったことが幸いして,術前2年8カ月間の内視鏡的推移をほぼ満足すべき条件で観察し得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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