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今月の主題 胃癌の発育経過 主題症例 A.胃癌の発育経過(形態の変化を中心として) 2)陥凹型胃癌の発育経過
Case 16 Ul(-)のⅡc型早期癌から10カ月後にⅢ+Ⅱc型早期癌となり悪性サイクルへ進展したと思われる症例
著者: 斉藤利彦1
所属機関: 1東京医科大学第4内科
ページ範囲:P.40 - P.41
文献購入ページに移動 患 者:阿○信○ 78歳 男
最終内視鏡像(Fig. 1)は,粘膜内または粘膜下に浸潤したと思われる前庭部小彎のⅢ+Ⅱc型早期癌と診断し,同時に施行した生検所見(Fig. 2)では,粘膜固有層の表層近く,表面上皮直下に不規則な微小腺腔形成を伴う低分化な腺癌の像を示している.
最終内視鏡像から1年7カ月前のX線像(Fig. 3)では,明らかな潰瘍は認められず,Ⅱc+(Ⅲ)型早期癌と思われる像である.
最終内視鏡像(Fig. 1)は,粘膜内または粘膜下に浸潤したと思われる前庭部小彎のⅢ+Ⅱc型早期癌と診断し,同時に施行した生検所見(Fig. 2)では,粘膜固有層の表層近く,表面上皮直下に不規則な微小腺腔形成を伴う低分化な腺癌の像を示している.
最終内視鏡像から1年7カ月前のX線像(Fig. 3)では,明らかな潰瘍は認められず,Ⅱc+(Ⅲ)型早期癌と思われる像である.
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