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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻1号

1978年01月発行

今月の主題 胃癌の発育経過

主題症例 A.胃癌の発育経過(形態の変化を中心として) 2)陥凹型胃癌の発育経過

Case 20 Ⅱc(smまたは一部pm)から5年4カ月の間に主に横への広がりをとって発育進展したⅡc類似進行癌(s)の症例

著者: 久道茂1 白根昭男1

所属機関: 1宮城県対がん協会検診センター

ページ範囲:P.48 - P.49

文献概要

 患 者:○原○め○ 45歳 女

 手術前5年4カ月の胃集検でチェックされ,胃カメラ検査を行った(Fig. 1).胃角小彎に明らかなⅡcを思わせる所見があり,細胞診,生検などの精査をすすめたが受診せず,そのまま経過をみてしまった症例である.この時期のフィルムreviewでは,幽門部の硬化像は認められず,smまたは一部pmまでのⅡcと考えられる.

 初回から2年後(術前3年4カ月)の胃集検で再びチェックされ胃カメラ検査(Fig. 2)を受けた.この時点では潰瘍や隆起の形成はみられないがⅡcを考えて,細胞診を行ったが陰性であった.reviewでは粘膜下を主にした拡がりを思わせる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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