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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻1号

1978年01月発行

文献概要

今月の主題 胃癌の発育経過 主題症例 A.胃癌の発育経過(形態の変化を中心として) 2)陥凹型胃癌の発育経過

Case 21 癌巣中の消化性潰瘍が治癒し,Linitis plastica型胃癌巣へと進展した1例

著者: 八尾恒良1 渡辺英伸2

所属機関: 1九州大学医学部第2内科 2九州大学医学部第2病理

ページ範囲:P.50 - P.51

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 患 者:本○浅○ 65歳 男

 本例は悪性の疑診をおかれながら胃潰瘍として加療され,1年6カ月後,典型的なlinitis plastica型癌巣と進展し切除された症例である.その検査回数,潰瘍の状態などをTable 1に示した.

 客観資料の呈示:初診時1971年5月(術前1年6カ月)のX線所見(Fig. 1,2):噴門直下後壁に大きなニッシェを認める.充盈像における潰瘍周辺の状態は,Schwellungshofとやや異なり,むしろSchattendefektの様相を示している.二重造影像ではバリウムの付着が悪いが,大彎側に肥厚蛇行する皺襞をみる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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