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文献概要
今月の主題 胃癌の発育経過 主題症例 B.胃癌の発育経過(時間的要素を中心として) 1)長期間著しい変化を示さなかった症例
Case 22 長期間著しい変化を示さなかった隆起性病変例
著者: 竹添和英1
所属機関: 1青山病院外科
ページ範囲:P.52 - P.53
文献購入ページに移動 患 者:永○は○ 初診時75歳 女
主 訴:胃部不快感
初回内視鏡所見:Fig. 1aの如く,胃体下部から前庭部に,山田ⅠないしⅡ型の隆起性病変が約7コ多発しており,周囲粘膜は萎縮性で,胃小区は粗大である.これら隆起性病変のうち,幽門前庭部大彎にある最大のもの(約2.5×1.5cmと推定)は,亜有茎で表面像が他と異なっている.長形の隆起は,くびれによって大小2つに分けられ,口側の部分はむしろ蒼白,幽門側の部分は軽い発赤を示し,それぞれの表面は結節状の凹凸を呈している.びらん性変化などは認められない(Fig. 1b).
主 訴:胃部不快感
初回内視鏡所見:Fig. 1aの如く,胃体下部から前庭部に,山田ⅠないしⅡ型の隆起性病変が約7コ多発しており,周囲粘膜は萎縮性で,胃小区は粗大である.これら隆起性病変のうち,幽門前庭部大彎にある最大のもの(約2.5×1.5cmと推定)は,亜有茎で表面像が他と異なっている.長形の隆起は,くびれによって大小2つに分けられ,口側の部分はむしろ蒼白,幽門側の部分は軽い発赤を示し,それぞれの表面は結節状の凹凸を呈している.びらん性変化などは認められない(Fig. 1b).
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