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今月の主題 胃癌の発育経過 主題症例 B.胃癌の発育経過(時間的要素を中心として) 2)短期間に著しい変化を示した症例(但しLinitis plastica型胃癌は除く)
Case 25 いわゆる“ポリープの芽”より発育したⅠ型早期癌例
著者: 谷啓輔1 中村祐一1 渡辺英伸2
所属機関: 1福岡市医師会病院 2九州大学医学部第2病理
ページ範囲:P.58 - P.59
文献購入ページに移動1970年6月(術前3年5ヵ月),内視鏡検査のため来院.前庭部大彎側に発赤を伴ったわずかな隆起を認めた(Fig. 1).
初診より3カ月後(術前3年2カ月),経過追求のため再び内視鏡検査を施行した.前回の病変は,明らかな発赤を伴った亜有茎性の球状隆起へと発育していた(Fig. 2).その後患者はしばらく来院しなかったが,経過追求の葉書に応じて1972年8月(術前1年2カ月,初診より2年2カ月)来院,内視鏡検査を施行した.この時,球状隆起はさらに増大していた(Fig. 3).
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