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今月の主題 胃癌の発育経過 主題症例 B.胃癌の発育経過(時間的要素を中心として) 2)短期間に著しい変化を示した症例(但しLinitis plastica型胃癌は除く)
Case 26 発赤びらん(小Ⅱc)の辺縁から隆起が生じ,わずか数カ月でⅠ型早期癌(m)に進展した例
著者: 久道茂1 白根昭男1
所属機関: 1宮城県対がん協会検診センター
ページ範囲:P.60 - P.61
文献購入ページに移動手術前1年3カ月の胃集検で胃前庭部の異常をチェックされ,胃カメラ検査を受けたが当時の内視鏡診断は,胃角の変化から胃潰瘍瘢痕とされ経過観察の群にいれられた.当時のフィルム(Fig. 1)をreviewしてみると,少しボケがあって情報としては不十分であるが,胃角の太まりから瘢痕像と読みとれ,さらに,胃前庭部入口部小彎にも点状の小発赤がみられ,びらんの存在を読みとることができる.
初回より6カ月後の胃カメラ像(Fig. 2,3)では,胃前庭部小彎の発赤が明らかとなり,この所見を潰瘍瘢痕としてまた経過をみることになった.しかし,reviewしてみると,発赤のすぐ前壁より小彎に小隆起が認められる.
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