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今月の主題 胃癌の発育経過 主題症例 B.胃癌の発育経過(時間的要素を中心として) 2)短期間に著しい変化を示した症例(但しLinitis plastica型胃癌は除く)
Case 27 発赤でとらえられたⅡc型早期癌とも考えられる所見から1年8カ月で粘膜下に浸潤したⅠ型早期癌例
著者: 斉藤利彦1
所属機関: 1東京医科大学第4内科
ページ範囲:P.62 - P.63
文献購入ページに移動切除胃肉眼所見(Fig. 1)は,胃体中部小彎後壁寄りに25×20×7mmのⅠ型早期癌が認められる.
病理組織学的所見(Fig. 2,3)の弱拡大像では,ポリポイドに増殖する癌が隆起の主体を占め,中等度の粘膜下層への浸潤を伴い,その周囲にリンパ組織の増生も認められる.さらに,その強拡大像では,小腺腔形成を伴う低分化腺癌である.
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