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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻1号

1978年01月発行

文献概要

今月の主題 胃癌の発育経過 主題症例 B.胃癌の発育経過(時間的要素を中心として) 2)短期間に著しい変化を示した症例(但しLinitis plastica型胃癌は除く)

Case 28 小さなⅡcが約1年間で拡大し,さらに潰瘍形成が起こり大きな進行癌へ進展したと考えられる例

著者: 阿部政直1

所属機関: 1日本大学第3内科

ページ範囲:P.64 - P.65

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 患 者:藤○信○郎 75歳 男

 この症例は生検で癌陽性であったため手術をすすめたが,高齢および自覚症状がないため本人が手術を拒否し止むを得ず経過をみていたところ,頑固な腹痛が出現してきたため生検後1年10カ月に手術施行したが,すでに周辺臓器への連続性浸潤が著明で姑息的手術に終った例である.

 病理組織所見:poorly diff. tub. ad. ca.

 内視鏡所見経過:Fig. 1のように胃角小彎やや前壁よりに大きなBorrmann 3型癌がみられる.潰瘍底は凹凸不整で汚ない苔の付着が著明である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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