文献詳細
研究
文献概要
胃集団検診は今や全国的に普及し,方法論的には間接X線撮影法,被爆線量,能率面あるいは読影法など多岐にわたる検討がなされ,ほぼ確立された感さえある.そして,発見胃癌中に占める早期癌頻度の増加あるいは外来発見胃癌に比してその予後がすぐれている点など胃癌発見のみならず治療面からも胃集検の有用性は多くの報告者により立証されている.
しかし,多くの健康で無愁訴な集団を対象として,間接X線フィルムに描出される所見のみを唯一の情報としてスクリーニングを行う胃集検には,従来から見逃し例,見落し例あるいは誤診例などとして報告されているように偽陽性例,偽陰性例の存在することは十分予測されるところであり,X線技師を中心にパラメディカル従事者は最良の撮影像を得るべく努め,読影者はより正確な読影を心がけ,スクリーニング能向上に努力している現状であろう.
しかし,多くの健康で無愁訴な集団を対象として,間接X線フィルムに描出される所見のみを唯一の情報としてスクリーニングを行う胃集検には,従来から見逃し例,見落し例あるいは誤診例などとして報告されているように偽陽性例,偽陰性例の存在することは十分予測されるところであり,X線技師を中心にパラメディカル従事者は最良の撮影像を得るべく努め,読影者はより正確な読影を心がけ,スクリーニング能向上に努力している現状であろう.
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