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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻10号

1978年10月発行

今月の主題 胃・十二指腸 併存潰瘍

主題症例

⑥胃と十二指腸に併存潰瘍の経過観察が明らかな症例

著者: 中沢三郎1 内藤靖夫1 今井健二1 塚本純久1

所属機関: 1名古屋大学医学部第2内科

ページ範囲:P.1374 - P.1377

文献概要

十二指腸潰傷の経過中に胃潰瘍を発症した1例

 消化性潰瘍と総称される胃潰瘍(以下GU)と十二指腸潰瘍(以下DU)の成因上の本質的な差の有無には種種の学説がある.大井の二重規制学説1)ではGU,DUともに局所性要因は同一視できるとしているが,まだ定説はない,われわれは,GU,DU併存例のうら一方が先行し,その後に他方が発症した症例を詳細1に検討すれば,成因の差異に関する知見が得られると考え,併存例を検討した.まず典型的と考えられる1例を呈示する.

 患 者:27歳 男

 既往歴:4年前にGUの疑いといわれた

 家族歴:特記することはない

 主 訴:空腹時心窩部痛

 現病歴:1974年8月より空腹時心窩部痛・嘔気・嘔吐があり,次第に増悪してきたため,10月に本院受診となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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