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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻10号

1978年10月発行

文献概要

症例

Gastritis cystica polyposaの1例

著者: 水野修一1 中根正勝2 石川浩3 許斐康煕4 古賀淳5

所属機関: 1国立小倉病院消化器科 2国立小倉病院内科 3国立小倉病院外科 4九州大学医学部第1外科 5九州大学医学部病理学教室第2講座

ページ範囲:P.1423 - P.1427

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 残胃病変のなかで,最近にわかに注目されはじめた病変の1つに,Gastritis cystica polyposaがある.比較的稀な症例で,本邦でもまだ数例の報告例をみるのみである,われわれは,この稀な症例を手術する機会を得たので,ここに発生機点を含めた文献学的考察を加えて報告する.

症 例

 症 例:I. Y. 63歳 男性

 主 訴:上腹部痛

 既往歴:入院の約10年前,胃潰瘍にて胃切除術(Billroth Ⅱ法)をうけたと述べている.他に特記すべきことなし.

 家族歴:癌にて死亡あるいは手術をうけたものなし.他に特記すべきことなし.

 現病歴:1976年8月中旬から,食事とは関係なく心窩部痛を来たすようになった.特に夜間に心窩部痛がつよく,運動時には痛みのため胸苦しくなってきたため,同年9月上旬国立小倉病院内科を受診し精査をうけた.その結果,胃腸吻合部の悪性病変を疑われて,手術適応検討のため同院外科へ10月上旬に入院した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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