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今月の主題 食道・胃 境界領域癌の問題点 主題
食道噴門部癌の内視鏡診断
著者: 遠藤光夫1 鈴木茂1 川田彰得1 吉田克己1
所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター・外科
ページ範囲:P.1489 - P.1495
文献購入ページに移動食道噴門部領域における内視鏡
この領域の内視鏡検査には,食道ファイバースコープ,胃ファイバースコープの両者が従来より用いられ,その境界の領域ということで,両者より関心が向けられてきた.X線上,下部食道に癌の浸潤が考えられ,狭窄所見のある場合は,前方視の食道ファイバースコープの適応であり,接合部以下の病変を予想する場合は胃ファイバースコープでの検索が主体であった.しかし最近では,食道から十二指腸球部までを1本の内視鏡で観察する前方視のPan-endoscope(GIF,PFS)が普及し,食道や噴門は“上部消化管検査の際の通り路”という考えも盛り込まれて,噴門部領域もPan-endoscopeで観察される機会がふえている.
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