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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻11号

1978年11月発行

文献概要

今月の主題 食道・胃 境界領域癌の問題点 主題

食道・胃境界領域癌の外科的治療の問題点

著者: 西満正1 野村秀洋1 加治佐隆1 愛甲孝1 金子洋一1 川路高衛1 東剛造1

所属機関: 1鹿児島大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1497 - P.1507

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 胃には噴門と幽門という2つの門がある.幽門はピロルス(門番)であるが,「幽」の字は火の消えるさまをあらわす「ほのぐらい」とか「かすかな」という意味があり,細くせまくなってゆくということをあらわす言葉である.必要に応じて門の開閉を行う門番(ピロルス)という言葉もなかなかうがった表現ではある.

 噴門はカルディアともいわれているが,噴門のほうがはるかにいい言葉である.噴門はもともと「ホン」(息を急にふき出す音)からきたもので噴出する門ということになる.「Cardi」は「心(しん)」の意味で「胃の心(しん)に接する部分」ということから噴門とcardiaが同じ場所に用いられるようになったのであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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