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今月の主題 食道・胃 境界領域癌の問題点 主題
噴門部胃癌(腺癌)の組織発生―幽門部癌との比較
著者: 加藤洋1 菅野晴夫1 和田潤一12 中村恭一13
所属機関: 1癌研病理 2山形大石川内科 3筑波大病理
ページ範囲:P.1509 - P.1515
文献購入ページに移動噴門部胃癌(腺癌)の特徴
1955年から1974年の20年間に癌研病院において切除された胃癌のうち,最大径10mm以上の腺癌を有する症例は4,247例で,男が2,671例,女が1,576例である.前述のように噴門部を食道胃接合線より2cm以内と限定し,癌の占居部位を癌巣の中心部位で表わすと,噴門部癌は,男が2.8%,女が1.6%であり,男女とも胃癌全体の数%にすぎなかった(Table 1).
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