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研究
噴門部のリンパ流と癌の転移―Lymphographyによる検討
著者: 丸山圭一1 三輪潔1 河村譲2 吉田茂昭2 小黒八七郎2
所属機関: 1国立がんセンター外科 2国立がんセンター内科
ページ範囲:P.1535 - P.1542
文献購入ページに移動造影剤5)
ヨードをケシ油に溶かした油性の造影剤「リピオドール」を用いた.これは単独では血漿中で大きな油滴となり,リンパ管に流れていかないため,多価アルコール脂肪酸エステルの非イオン性表面活性剤であるTween20,40,60,80を種々の濃度で混和し,より小さな油滴となる条件を求めて実験した.その結果,10mlのリピオドール入りアンプルに,オートクレブ滅菌したTween80を1.0ml(10%になる)加え,攪拌器で5分以上混和したものが成績がよかったので,この配合で臨床実験に用いた.なお,造影剤による組織反応や副作用は現在まで経験していない.
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