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症例
狭窄をきたした虚血性大腸炎の1例
著者: 方山揚誠1 竹内廣1 栗林宣雄1 有森正樹2 固武健二郎2 松本重喜2 木村忠2 栗田健3
所属機関: 1国立東京第2病院病理 2国立東京第2病院内科 3国立東京第2病院外科
ページ範囲:P.1571 - P.1576
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患 者:75歳 男性
主 訴:腹痛
既往歴:73歳の時,老人検診にて高血圧を指摘された.以来,時々降圧剤を服用していた.
家族歴:特記すべき事項はない
現病歴:1976年9月25日,夕食前に降圧剤を服用したところ,同日午後6時頃より突然腹痛が起こり,嘔吐,下痢も出現した.血性下痢,血便はなかった.近医を受診し,入院精査の結果,①イレウス(結腸癌の疑い),②心房細動の診断にて当院外科に紹介された.前医での検査成績は白血球増多(10,100,好中球89%)を除いて著変はなかった.
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