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症例
黄疸のない早期乳頭部癌の1例
著者: 立川治俊1 林茂樹1 大久保俊治1 金沢義彦1 山田和義1 小林正義1 岡野健1 鈴木裕1 菅谷彪2 松岡富男2 荒川真2 皆川憲弘2 綿貫勤3
所属機関: 1平鹿総合病院第1内科 2平鹿総合病院外科 3秋田大学医学部第1病理学教室
ページ範囲:P.1577 - P.1583
文献購入ページに移動最近われわれは黄疸のない,乳頭部癌を術前診断し,根治手術を施行した早期癌と考えられる症例を経験したので,若干の考察を加え報告する.
症 例
患 者:T. I. 45歳 家婦
主 訴:心窩部痛
既往歴・家族歴:特記すべきことなし
現病歴:1975年5月頃より心窩部鈍痛,左背部苦痛あり,某医受診し,胆囊と胆管が腫れているといわれ,薬物療法を受け,自覚症状は治癒した.同年12月末に再び同様症状が出現し,同医を訪れ,当院での精密検査を勧められて,1976年1月24日当院第1内科を受診した.
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