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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻12号

1978年12月発行

今月の主題 クローン病(3)―疑診例を中心に

主題症例

②瘻孔を伴った回腸の多発性潰瘍―Intestinal Behçetか?

著者: 小林世美1 春日井達造1 須知泰山2

所属機関: 1愛知県がんセンター第1内科 2愛知県がんセンター臨床病理

ページ範囲:P.1637 - P.1641

文献概要

 回腸末端部に内瘻を形成したり,術後まもなく吻合部の口側に再発を起こし,クローン病の疑診例と考えていたが,6月30日の「クローン病疑診例検討会」で,Intestinal Behçetの疑診例とされた1例を報告する.

症 例

 患 者:66歳男子 青果小売業

 主 訴:吐下血

 既往歴:若い頃痔瘻の手術を受けた.

 家族歴:特記すべきものなし.

 現病歴:1975年3月14日,突然吐下血あり,某医を受診し,同年12月まで入院加療したが,出血巣はわからず,慢性肝炎および心筋障害を指摘されたにすぎなかった.1976年7月,体重減少と顔貌の変化に気づき,同じ頃,回盲部に抵抗を感ずるようになった.某医で施行された大腸X線検査で,回腸末端部の異常を指摘され,8月13日に来院し,19日に入院した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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