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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻12号

1978年12月発行

文献概要

今月の主題 クローン病(3)―疑診例を中心に 主題症例

④特異な経過をたどった回腸末端,結腸の多発性潰瘍の1例

著者: 板東隆文1 豊島宏1 太中弘1 武村民子2

所属機関: 1日赤医療センター消化器外科 2日赤医療センター病理

ページ範囲:P.1649 - P.1651

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 突然の大量下血と高熱で発症し,急性電撃型,全大腸型潰瘍性大腸炎の診断で緊急手術を行ったところ,病理組織学的には全層性の炎症,cobblestone様病変,区域性病変,さらにfissuringなどからクローン病が強く疑われたが,詳細な検索にもかかわらず肉芽腫が証明されず,臨床的にも発病が極めて急性であることの2点からクローン病の確診に至らなかった回腸・結腸の多発性潰瘍の1例を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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