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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻12号

1978年12月発行

文献概要

今月の主題 クローン病(3)―疑診例を中心に 主題症例

⑥臨床経過よりクローン病が疑われた分類不能の腸潰瘍の1例

著者: 淵上忠彦1 八尾恒良1 渡辺英伸2 山本勉1 尾前照雄1 自見雅文3

所属機関: 1九州大学医学部第2内科 2九州大学医学部第2病理 3九州大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1659 - P.1666

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 近年,本邦においてもクローン病に対する関心が高まり,混乱を極めていたクローン病の疾患概念も次第に統一されてきた1)~3).クローン病との鑑別上,腸結核をはじめとする腸に潰瘍を形成する疾患の再検討も行われるようになった,腸に潰瘍を形成する疾患は必ずしも少なくなく,なかには疾患単位としてまだ確立されていないものすらみられるが,他の疾患と特徴像がoverlapする症例,またいかなる疾患とするにも決め手に欠ける症例の報告もみられる.

 われわれは,既知のいかなる疾患にも完全には合致せず,現時点では分類不能の腸潰瘍としか診断のつけようのない症例を経験したのでクローン病との異同を中心に報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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