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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻12号

1978年12月発行

文献概要

今月の主題 クローン病(3)―疑診例を中心に 主題症例

⑧クローン病との鑑別が問題となった大腸結核の1例

著者: 山城敏行1 伊藤力1 堀部治男1 狩谷淳2 間山素行2 秡川正嗣2 西沢護3

所属機関: 1国立千葉病院外科 2千葉県がんセンター放射線診断部 3東京都がん検診センター

ページ範囲:P.1677 - P.1681

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 大腸クローン病と大腸結核の鑑別診断に際し,X線および内視鏡診断はもちろん,病理組織的レベルでも,なお鑑別の困難な例がある.本例は臨床診断を大腸結核としたが,病理組織所見でクローン病が問題となった症例である.

症 例

 患 者:54歳 女性

 主 訴:下痢,腹痛

 家族歴:弟 肺結核で22歳時死亡

 既往歴:特記すべきことなし

 現病歴:1977年5月より臍周囲にり疼痛が出現.体重減少.7月近医に20日間入院したが原因不明で,退院後も臍周囲の疼痛持続.IO月より1日4~5回の下痢が出現.便に血液,粘液の混入なし.下痢,腹痛が続くため11月当科受診入院.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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