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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻2号

1978年02月発行

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海外文献紹介「劇症肝炎例の上部消化管出血に対するH2-Receptor Antagonistsと制酸剤の予防的効果」 フリーアクセス

著者: 桜井幸弘1

所属機関: 1関東逓信病院消化器内科

ページ範囲:P.195 - P.195

文献概要

 H2-Receptor Antagonists and Antacids in the Prevention of Acute Gastrointestinal Haemorrhage in Fuimlnant Hepatic Failure. Two controlled trials.: Macdaungall, B. R. D., Bailey, R. J. and Williams, R. (Lancet 1(8012); 617~619, 1977.)

 劇症肝炎では上部消化管出血が50%以上にみられて治療を妨げる.制酸剤とH2-Receptor Antagonists(Metiamide, Cimetidine,以下H2-RAと略)の上部消化管出血予防効果についてControlled trialを施行.対象はLondonのKing's College病院で過去1年半に経験した劇症肝炎75例(Placetamolによるもの39例,ウイルス性32例,ハローセンによるもの4例)である.なお血液透析と活性炭吸着療法は16例に施行,13例に効果を認めた.25例は制酸剤とそのコントロール例,他の50例はH2-RAとそのコントロール例である.B.A.0.は38例で測定しすべて正常.H2-RA群では,内視鏡検査を全例行い上部消化管に病変のないことを確認.制酸剤は,20mlの水酸化マグネシウムを4時間毎に胃管より注入,H2-RAは100mg/hの速さで150mg点滴静注した.両群とも胃液のpHを測定し,H2-RA群ではpHが5以上に保たれるよう点滴を繰返した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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