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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻2号

1978年02月発行

症例

胃に癌と迷入副膵が共存し,腸管にPneumatosis Cystoides Intestinalis

著者: 亀田典章1 跡部俊彦1 青山彰1 一森繁生2 秋間道夫2 若井恵美子2

所属機関: 1東邦大学医学部第1病理学教室 2東邦大学医学部中検病理部

ページ範囲:P.241 - P.247

文献概要

 Pneumatosis Cystoides Intestinalis(PCI)は大気成分に類似したガスを内容とする囊胞が腹腔内臓器,とりわけ腸管壁に多発性にみられるまれな疾患である.本症はDu Vernoy5)により剖検例ではじめて発見され,Mayer16)は豚小腸に見出しこれをPneumatosis Cystoides Intestinorumと呼んだ.人体症例に関する詳細な記載を行なったのはBang1)が最初であり,つづいてHahn8)も生体でこれを発見し,豚のものとの形態学的類似性を認め,同じくPneumatosis Cystoides Intestinorumと命名した.

 内外を通じ,1967年までに400を越す報告があり,日本では三輪17)の剖検例による第1報以来1975年までに203例の報告がみられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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