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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻2号

1978年02月発行

症例

胃の衝突型横紋筋肉腫・腺癌混合腫瘍の1例

著者: 池尻裕一1 梅野寿実1 有馬純孝1 為末紀元1 志村秀彦1

所属機関: 1福岡大学医学部第1外科学教室

ページ範囲:P.263 - P.267

文献概要

 同一胃に癌腫と肉腫が共存する例はまれであるが,その多くは両腫瘍細胞が混じり合って,1つの腫瘍実質を形成している,いわゆる癌肉腫として報告されている.われわれは,胃肉腫の疑診のもとに胃切除術を施行し,病理組織学的検索により,衝突型の横紋筋肉腫と腺癌の混合腫瘍であった1例を経験したので,若干の考察を加えて報告する.

症例

 患 者:47歳 女性

 既往歴:特記すべきことはなし

 家族歴:母,72歳,胃癌で死亡

 主 訴:腹部腫瘤,下血

 現病歴:1973年11月頃より全身俗怠感があり,1974年2月初め頃より時々空腹時および食直後に上腹部の不快感,鈍痛があった,6月初め頃左上腹部に腫瘤を触れ,6月4日某病院に入院した.高度の貧血と胃透視における異常所見を指摘され,同年6月8日当科に入院した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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