文献詳細
今月の主題 クローン病(1)
主題
クローン病の病理
著者: 渡辺英伸1 遠城寺宗知1 八尾恒良2
所属機関: 1九州大学医学部病理学教室第2講座 2九州大学医学部第2内科学教室
ページ範囲:P.351 - P.373
文献概要
炎症疾患は固定した状態にはなく,種々の過程を経るものであり,特に腸管においては二次感染などにより,ますます複雑な病理形態像を示す.さらに治療によっても同様の現象が見られる.したがって,病変の正確な診断は臨床症状,X線や内視鏡検査,病理組織学的検索などを組合せた総合的視野から行うべきことは当然である.また炎症疾患を病理形態学的に診断しようとする場合でも,われわれはいかなる時期の病変や病変部位を検索しているかを常に念頭に置く必要がある.
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