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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻3号

1978年03月発行

症例

瘻孔形成がみられた再発性小腸クローン病の1症例

著者: 北川陸生1 津根境1 脇慎治1 室久敏三郎1 大久保春男2

所属機関: 1県西部浜松医療センター消化器科 2県西部浜松医療センター病理科

ページ範囲:P.395 - P.401

文献概要

 われわれは,小腸のCrohn病として切除後4年目に残存小腸に再発し,回腸・回腸間の内瘻形成が認められたために再手術した症例を経験したので報告する.

症例

 患 者:27歳 男

 主 訴:腹痛

 家族歴:特記することなし

 既往歴:<20歳>1969年3月,臍周囲に痛みを訴え,時々嘔吐するようになった.その約2カ月後,急に強い腹痛が現れたので某医を受診し,イレウスの診断をうけ,手術の目的で某病院に入院した.諸検査の結果は異常が認められず,腹痛も軽快したため10目間で退院した.

 <21~22歳> 時々軽い腹痛を訴えていたが放置していた.

 <23歳>1972年9月4日,強い腹痛のために某医を受診し,再びイレウスの診断をうけ,精査治療の目的で9月6日に当センターへ入院した.入院後も強い腹痛が持続するため,イレウスの診断のもとに開腹術を施行した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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