文献詳細
症例
瘻孔形成がみられた再発性小腸クローン病の1症例
著者: 北川陸生1 津根境1 脇慎治1 室久敏三郎1 大久保春男2
所属機関: 1県西部浜松医療センター消化器科 2県西部浜松医療センター病理科
ページ範囲:P.395 - P.401
文献概要
症例
患 者:27歳 男
主 訴:腹痛
家族歴:特記することなし
既往歴:<20歳>1969年3月,臍周囲に痛みを訴え,時々嘔吐するようになった.その約2カ月後,急に強い腹痛が現れたので某医を受診し,イレウスの診断をうけ,手術の目的で某病院に入院した.諸検査の結果は異常が認められず,腹痛も軽快したため10目間で退院した.
<21~22歳> 時々軽い腹痛を訴えていたが放置していた.
<23歳>1972年9月4日,強い腹痛のために某医を受診し,再びイレウスの診断をうけ,精査治療の目的で9月6日に当センターへ入院した.入院後も強い腹痛が持続するため,イレウスの診断のもとに開腹術を施行した.
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