icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻3号

1978年03月発行

症例

初期にRLHと鑑別困難であった悪性リンパ腫の1例

著者: 高杉敏彦1 阿部荘一1 光島徹1 木村徹1 森山紀之1 牛尾恭輔1 岡崎正敏1 松江寛人1 笹川道三1 山田達哉1 市川平三郎1 小黒八七郎2 広田映五3 柚須紘一4

所属機関: 1国立がんセンター放射線診断部 2国立がんセンター内科 3国立がんセンター病理 4立川共済病院内科

ページ範囲:P.403 - P.409

文献概要

 胃疾患診断の技術の進歩はめざましいが,胃悪性リンパ腫の早期診断には困難な点が多い,1972年当時,X線検査,内視鏡検査,生検組織像からRLH(Reactive Lymphoreticular Hyperplasia)と診断され,その約1年後に諸検査の結果,悪性リンパ腫と診断された症例を経験したので提示する.

症例

 患 者:34歳 女性 会社員

 主 訴:嘔気,嘔吐

 既往歴:虫垂切除術(18歳)

 家族歴:特記すべきことなし

 現病歴:1970年頃より嘔気,嘔吐があり,数カ所の病院を受診し,諸検査を行なったが,いずれも胃に異常はないといわれた.しかし症状はその後も続き,1971年10月初め,某医受診し,入院精査の結果,早期胃癌を疑われ,1972年1月,国立がんセンター病院を紹介された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら