文献詳細
症例
初期にRLHと鑑別困難であった悪性リンパ腫の1例
著者: 高杉敏彦1 阿部荘一1 光島徹1 木村徹1 森山紀之1 牛尾恭輔1 岡崎正敏1 松江寛人1 笹川道三1 山田達哉1 市川平三郎1 小黒八七郎2 広田映五3 柚須紘一4
所属機関: 1国立がんセンター放射線診断部 2国立がんセンター内科 3国立がんセンター病理 4立川共済病院内科
ページ範囲:P.403 - P.409
文献概要
症例
患 者:34歳 女性 会社員
主 訴:嘔気,嘔吐
既往歴:虫垂切除術(18歳)
家族歴:特記すべきことなし
現病歴:1970年頃より嘔気,嘔吐があり,数カ所の病院を受診し,諸検査を行なったが,いずれも胃に異常はないといわれた.しかし症状はその後も続き,1971年10月初め,某医受診し,入院精査の結果,早期胃癌を疑われ,1972年1月,国立がんセンター病院を紹介された.
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