文献詳細
症例
腸重積を起こした横行結腸脂肪腫に直腸癌を合併した1治験例
著者: 方山揚誠1 高田斉1 有森正樹1 松本重喜1 山田穣1 木村忠1
所属機関: 1国立東京第2病院外科
ページ範囲:P.411 - P.417
文献概要
症例
患 者:69歳 女性 無職
主 訴:腹痛
既往歴:62歳のとき乳癌にて手術および術後照射を受けた.乳癌はStage Ⅰであった.
家族歴:特記すべきことなし.
現病歴:1975年10月11日朝より臍周囲の強い腹痛があり,嘔吐した.近医を受診し,腹部単純X線検査を受けたが,特に所見なく鎮痛剤注射を受け帰宅した.しかし腹痛は2,3時間毎に発来し,軽快しないため10月13日同医院入院,10月14日当科へ転院した.排便は10月11日までは毎日あり,以後停止した.10月11日より食事摂取せず水分のみ摂取していた.
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