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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻4号

1978年04月発行

今月の主題 クローン病(2)

主題

大腸クローン病の1例とX線診断

著者: 中島哲二1 煎本正博1 池永達雄2

所属機関: 1虎の門病院放射線診断学科 2虎の門病院消化器外科

ページ範囲:P.473 - P.485

文献概要

 クローン病はCrohn,Ginzburg,Oppenheimerが1932年にregional ileitis1)として発表し,回腸末端部を侵す小腸疾患と考えられていたが,現在では「消化管のどの部分をも侵すものである」2)ことが明らかにされている.しかし,小腸以外にもクローン病があるというこの現在の定説が一般に承認されるまでには多くの紆余曲折があり,永い停滞があった.

 Crohnの論文からまもない1934年には,Colpがクローン病は大腸も侵すことを発表した3).Crohn,Rosenak4)(1936),Crohn,Berg5)(1938)は大腸クローン病と思われる症例を発表している.Rappaport(1951),Wells6)(1952),Warren7)(1954)などの先進的研究者の発表にもかかわらず,大腸のクローン病はなかなか認められなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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