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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻4号

1978年04月発行

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海外文献紹介「慢性胃腸出血における動静脈奇形」 フリーアクセス

著者: 小林世美1

所属機関: 1愛知県がんセンター第1内科

ページ範囲:P.506 - P.506

文献概要

 Arteriovenous Malformation in Chronic Gastrointestinal Bleeding.: C. M. Cavett, J. M. Selby, Jr., J. L. Hamilton, J. W. Williamson (Annals of Surgery 185: 116~121, 1977)

 腸管の動静脈奇形は消化管出血のうちでまれな原因の1つである.最近若干の報告がある.血管撮影が発達してもなお動静脈奇形からの出血は,診断確定がおくれ,しかも出血を繰返す.多くの例では出血源の発見が難かしく,不幸にも開腹術を幾度か受ける.

 診断のついていない慢性の消化管出血または貧血のある場合,腸間膜血管造影が試験開腹より前に行われるべきだ.血管撮影上,動静脈奇形は単一の動脈から血液の供給を受ける小さな血管叢のようだ.これと通ずる静脈の早期出現が動静脈奇形のただ1つの証拠となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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