icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻4号

1978年04月発行

文献概要

今月の主題 クローン病(2) 主題

小腸クローン病の肉眼所見,特に小潰瘍性病変について―全割切片作製による再構築から

著者: 西俣嘉人1 政信太郎1 徳留一博1 西俣寛人1 入佐俊昭1 山筋忠1 佐伯啓三1 牧猛1 石神信治1 美園俊明1 中馬康男1 橋本修治1

所属機関: 1鹿児島大学医学部第2内科

ページ範囲:P.507 - P.515

文献購入ページに移動
 近年,腸X線検査法の進歩に伴って,本邦においては少ないとされていたクローン病の報告例2)8)9)が増加している.最近,日本消化器病学会においてクローン病の診断基準に関するひとつの案が提示されている.また,1977年10月には第19回日本消化器病学会秋季大会でシンポジウム「クローン病と類縁疾患」がとりあげられ,本症の臨床的,病理学的検討が行われた.

 一方,わが国では腸結核はかなり減少したといわれているが,それでもなおかなりの報告例6)10)がみられる.しかし,これらの中には乾酪壊死巣を伴わない肉芽腫だけを認める症例,あるいは肉眼的にクローン病に類似した所見を示す症例もあり,これら腸結核とクローン病との鑑別が問題となってきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?