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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻4号

1978年04月発行

文献概要

今月の主題 クローン病(2) 症例

膵原発と思われた神経鞘腫の1例

著者: 石川治1 松井征雄1 青木行俊1 岩永剛1 寺沢敏夫1 石黒信吾2 和田昭2

所属機関: 1大阪府立成人病センター外科 2大阪府立成人病センター病理

ページ範囲:P.543 - P.547

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 縦隔や胃をはじめとする消化管に発生する神経鞘腫の報告は散見されるが,膵原発の神経鞘腫の報告例はきわめて稀である1).われわれは最近,病理組織学的検査によって膵原発と思われる巨大な神経鞘腫と判明した症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.

症例

 患 者:60歳 男性 酒類販売業

 主 訴:左季肋部の圧迫感と腫瘤触知

 家族歴:特記すべきことなし

 既往歴:約10年前に左季肋部を打撲したことがある以外に著患を知らず.

 現病歴:1969年来,左季肋部の圧迫感を感じていた.1974年2月7日,食後約5分間にわたって左季肋部に激痛を覚え,同部に児頭大の腫瘤を触知した.その後圧迫感は漸増してきたので,1974年3月19日精査のため当所へ入院した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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