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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻5号

1978年05月発行

今月の主題 消化管粘膜拡大観察と病態生理

主題

大腸隆起性病変の拡大観察とその病態

著者: 多田正大1 川井啓市1 赤坂裕三1 宮岡孝幸1 青池晟1 下野道広2 本井重博2 須藤洋昌2 仁木弘典2 服部隆則3 藤田哲也3

所属機関: 1京都府立医科大学公衆衛生 2京都府立医科大学第3内科 3京都府立医科大学第2病理

ページ範囲:P.625 - P.636

文献概要

 最近の大腸内視鏡検査法の進歩は目覚しく,器種の改良と挿入手技の工夫によって,全大腸の内視鏡観察と生検が容易に成し得るようになってきている.殊に大腸隆起性病変の診断のために内視鏡検査の果たす役割は大きく,内視鏡的ポリペクトミーとあわせて,診断と治療を兼ねた手技が広く普及している.

 同時に早期胃癌の診断技術・理論の大腸検査法への導入によって,大腸診断学においてもより微細所見の診断やより微小な病変の発見のためのさまざまな努力が試みられている1).すなわちX線検査では二重造影法による大腸小区像(いわゆるfine network pattern)の描出2)や微小ポリープ,微小癌の診断3),さらに拡大X線撮影装置による大腸粘膜の拡大撮影4)であり,内視鏡診断の分野においては,色素内視鏡検査法(dye spraying method)5)~10)と拡大大腸fiberscope(magnifying colonoscope)11)12)による微細病変の観察のための試みがなされている.殊に内視鏡検査の分野におけるこれらの新しい試みは,近年著しい進歩をみせており,かつ次第にルーチンの検査法となりつつある13)~19)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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