文献詳細
症例
自然寛解したと思われる巨大皺襞を呈した蛋白漏出性胃症の1例
著者: 野浪一道1 坂口潮1 笹原寅夫1 内田満国1 横山育三1 田上正昭2
所属機関: 1熊本大学第1外科学教室 2田上内科病院
ページ範囲:P.687 - P.693
文献概要
症例
患 者:64歳 男性
主 訴:両下腿部の浮腫
家族歴・既往歴:ともに特記すべきことはなかった.
現病歴:生来健康であったが,1973年12月20日頃,両下腿部の浮腫および腹部膨満感に気づき,某医を受診したところ,胃癌の疑いで1974年2月4日当科に入院した.この間,体重減少は認めなかった.
入院時理学的所見:身長153.5cm,体重48.0kg,栄養状態中等度,眼瞼結膜に貧血は認めなかった.腹部はやや膨満し,軽度の波動を認め,両側下腿部に浮腫を認めた.
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