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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻5号

1978年05月発行

症例

自然寛解したと思われる巨大皺襞を呈した蛋白漏出性胃症の1例

著者: 野浪一道1 坂口潮1 笹原寅夫1 内田満国1 横山育三1 田上正昭2

所属機関: 1熊本大学第1外科学教室 2田上内科病院

ページ範囲:P.687 - P.693

文献概要

 われわれは低蛋白血症を伴う巨大皺襞症と診断した患者を経過観察中,巨大皺襞が消失し,低蛋白血症も改善した症例を経験したので報告する.

症例

 患 者:64歳 男性

 主 訴:両下腿部の浮腫

 家族歴・既往歴:ともに特記すべきことはなかった.

 現病歴:生来健康であったが,1973年12月20日頃,両下腿部の浮腫および腹部膨満感に気づき,某医を受診したところ,胃癌の疑いで1974年2月4日当科に入院した.この間,体重減少は認めなかった.

 入院時理学的所見:身長153.5cm,体重48.0kg,栄養状態中等度,眼瞼結膜に貧血は認めなかった.腹部はやや膨満し,軽度の波動を認め,両側下腿部に浮腫を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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