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症例
Ⅰ型早期胃癌に併存した十二指腸乳頭状腺腫の1例
著者: 安徳恭演1 石橋大海1 三宅勝1 坂田利家1 沢江義郎1 古川研一郎2 川上克彦2 古賀淳3 渡辺英伸3
所属機関: 1九州大学医学部第1内科 2九州大学医学部第1外科 3九州大学医学部第2病理
ページ範囲:P.701 - P.706
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患 者:70歳 女性 家婦
主 訴:特になし
家族歴・生活歴:特記することなし
既往歴:61歳の時,上腹部腫瘤にて入院精査したが,胃・十二指腸のX線検査でとくに異常は指摘されなかった.
現病歴:約2年前にたまたま健康診断の目的で胃・十二指腸X線検査をうけ,十二指腸球部に腫瘤陰影があることを指摘された.内視鏡検査で悪性所見は認められず,生検でも組織学的に正常粘膜と診断されたため,放置していた.その後,とくに自覚症状はなかったが,1976年6月に胃検診で再び十二指腸球部の異常を指摘され,精査のため九大第1内科に入院した.
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