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今月の主題 胃・十二指腸潰瘍の治療の検討 主題
消化性潰瘍の病態生理からみた内科的治療のあり方
著者: 福地創太郎1 斉藤靖2 荻野貢成4 岡島洋右3 鈴木秀彦4 山田直行1 伊藤喜一1
所属機関: 1虎の門病院消化器科 2虎の門病院消化器科(現目本医大第3内科) 3虎の門病院消化器科(現熊本中央病院内科) 4虎の門病院消化器科(現開業)
ページ範囲:P.761 - P.772
文献購入ページに移動近年のわが国における消化器病学の進歩がもたらした特記すべき大きな変化の一つは,早期胃癌診断学の進歩により,胃の潰瘍性病変の良性悪性の鑑別が著しく確実性を増し,かつてのように,悪性変化が疑わしいとの理由で,良性の消化性潰瘍が手術されることは著しく少なくなり,消化性潰瘍の手術適応の幅がかなり狭められたことであろう.保存的治療が困難な合併症を伴わぬ限り,消化性潰瘍は原則として内科的治療の対象となることは,多くの臨床家が承認していることと思われる.
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