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文献詳細

雑誌文献

胃と腸13巻6号

1978年06月発行

文献概要

今月の主題 胃・十二指腸潰瘍の治療の検討 主題

胃・十二指腸潰瘍の治療法の評価―心身医学的治療法の効果とその限界

著者: 川上澄1 斉藤吉春1 成田則正1 須藤俊之1 高橋博道1

所属機関: 1弘前大学医学部第1内科

ページ範囲:P.805 - P.811

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 胃・十二指腸潰瘍の病因論については,古くから論じられているが,その原因は多元的であり,発生機序も複雑で,今日なお未解決のところがある.しかし,近年では本症は心身症の代表的な疾患であることを,誰もが認めてきている.

 これは,本症の心身医学的病因論が説く,Fig.1のような発生機序が,塩酸,ペプシンなどの攻撃因子と,粘液の分泌量,胃壁血流量などの防禦因子との間にアンバランスが生じた時に潰瘍が発生するという,現在誰もが認めている本症の終極的な発生機序のバックグランドとして,もっとも妥当性の高いものであると考えられるからである1)~3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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